こんな人に刺さる
- 新卒OLの白シャツとジャケット、そのきっちり感が崩れていく瞬間に弱い人
- 仕事着の距離感のまま、タイトスカート越しの脚線と緊張した表情を追いたい人
- 満員電車の圧迫感から始まる、声を出せない通勤ドラマの危うさに飲まれたい人
朝の電車で、きっちり白シャツを着た新卒っぽいOLを見ると、俺はどうしても目を逸らすのが遅れる。まだ社会に慣れきっていない顔で、ジャケットの袖口を直して、スマホを胸の前で抱える。本人は仕事に向かっているだけなのに、満員の車内で少し押されるたび、シャツの前が張って、タイトスカートの腰が揺れる。
ああいう女は、たぶん自分が見られていることにまだ慣れていない。隙があるんじゃなくて、仕事着のきちんとした外側に、まだ学生っぽい無防備さが残っている。そこが一番まずい。派手な露出より、白シャツの襟元を指で直す仕草のほうが、よほど頭に残る。
一ノ瀬あおいのこの作品は、その新卒OLの危うい距離感をかなり正面から突いてくる。白シャツ、ジャケット、タイトスカート。通勤中のきらきらした仕事着姿が、息の詰まる電車内の空気で少しずつ乱れていく。声を出せない場面の緊張と、仕事着が崩れていく背徳感が同時に来る。
この作品、白シャツOLを電車で見送ってきた男ほど刺さるやつだ。
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白シャツとジャケットのきちんと感から、タイトスカートの脚線まで、新卒OLらしい仕事着の崩れ方を追える構成。
一ノ瀬あおいは、派手に押し出すよりも、困った顔と仕事着の清潔感でじわじわ効いてくるタイプだ。誕生日が2003年9月3日という若さもあって、新卒OLという設定の青さが妙に合う。白シャツの襟、ジャケットの肩、スカートの膝上。ひとつひとつは普通の仕事着なのに、電車という逃げ場のない箱に入った瞬間、全部が違う意味を持ち始める。
この手の作品は、過激さだけを見に行くと少しもったいない。効くのは、最初の「まだ崩れていない」時間だ。朝の清潔な白シャツ、出勤前の緊張した顔、周囲を気にして飲み込む呼吸。そこから少しずつOLの顔がほどけていくから、最後の乱れがちゃんと重くなる。通勤電車で何度も視線を負けてきた人間には、かなり嫌なところを突いてくる。
白シャツ姿の新卒OLが、満員電車の緊張感の中で少しずつ崩れていく表情をまず確かめてほしい。